満ちてゆく

By Naturespace · 1 review ·

雨は降りやむことなく、静かに湖へと還っていく。空はかたちを保ったまま、果てしなく広がり、どこにも縛られない。湖は落ちるひと粒ごとに応え、波紋を広げては、つかの間のつながりを映し出す。空はただ果てなく広がり、湖は受けとめられるだけを宿し──満ちていながら、触れるすべてに揺らぐ。 ひとつは意識。広がり、触れ得ないもの。 ひとつは心。身近で、深く感じ、出会うすべてに動かされるもの。 雨はそのあいだを往き来する。ひと粒ひと粒がことばのように落ち、重なりは思いのようにほどけて、心と意識を結び、空と地をつなぐ。 このトラックは、静かな湖畔の桟橋に降る雨音へと身をゆだねる。通り雨の気配から、濡れた木々の葉先から滴るやわらかな雫へ。水が木や葉、湖面に触れて響き合う。岸辺では、寄せては崩れる波が濡れた砂の感触を伝え、景色にかすかな手触りを残す。音はゆっくりとほどけ、頭上の空と足もとの大地をそのまま映す。

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Immersive spatial audio, best with headphones

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What listeners say

★★★★★

I’ve been listening to this track every night for months. It’s perfect.

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