不可視
川の静かな抱擁のなか、二人のフライフィッシャーは霧に溶けていく。サムライの刃のごとき精度で空を切り、自然の景色に紛れ込む。しなやかなキャストは、画家の筆致のような弧を描く。 カケスやカラスの声がその気配を告げるも、急流の響きが風景に薄い帳を下ろし、すべてを包み込む。川は冷たく、...
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川を漂う
川にそっと入り、下流へ流れていく。ごぼごぼと鳴る深場や、くるくると巻く渦、妙においしそうな滝をかすめながら、そのまま流れていく。浅瀬に出て、腰までの深さで立ち、川岸へ歩く。ひんやりとした空気に触れ、水へ戻り、再び流れていく…… 川を下りながら泳ぎ続ける、まるごとの旅。景色は移り...
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意識の流れ
大きく滑りやすい岩のまわりを回り込む水の、かすかで不規則なせせらぎ。周囲を満たす水音の芯です。驚くほど心地よく、やさしく誘うその流れには、静けさとほのかな満足が広がります。くぐもるせせらぎの深みと、水の軽やかなきらめきが、響きをほどよく重ねます。ただ、音としても美しい。鳥も風も虫...
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カスカディア川
中規模の滝が左手のやや上にあり、右手へと絶え間なく水が流れています。中距離にも近距離にも感じられ、音量によって距離感が変わります。川岸に立ち、川の水音だけが広がります。小鳥や風の気配はありません。スピーカーでもヘッドホンでも、外の物音を抑えます。...
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ホワイトウォーターフォール
巨大な滝が、すぐ目の前にある。近いが、不思議と不快さはない。 毎秒流れ落ちる水の量はあまりにも多く、音は大きなひとつの塊のように、絶えず響いている。細かな音がわかるのは、ごく近くの一部だけ。それ以外はすべて、この流れにかき消されていく。 外の雑音を覆い隠すには、これほ...
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イディリカ・トレメンス
あまりにも整いすぎた風景ゆえ、聴き終えたあとに名残を引くような感覚が残るかもしれません。目の前では穏やかな小川がさらさらと流れ、少し先で右手の川に注ぎます。やわらかな虫の音が脈打つように響き、数羽の鳥が軽やかに行き交います。とても繊細な響きのため、外の音はあまり隠れません。できる...
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リバーバンク・トランス
冷たく澄んだ川が絶え間なく流れていく。音の主役は水だ。繊細でありながら力強く、谷を進む響きは粒立ちよく途切れずに流れる。熊はここへ水を飲みに来て、豊富な魚と、ときに録音技師も口にする。外の雑音をやわらげ、ヘッドホンで聴くとよい。...
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ブレインウォッシュ
ひんやりとした川の流れがあなたを包み、洗い、ゆるやかに渦を描きながら心を鎮め、思考をほどいていきます。漂う水のひろがりが、地平の広がりと奥行きをそっと広げ、山の湧き水で思考のはたらきをやわらかく洗い続けていきます。ヘッドホンで。イヤホンでも。...
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リバーノット
450年前の神話的な豪雨から生まれた渓流。いくつもの流れが寄り合い、ねじれ、渦を描きながら、流れのあいだを行き来しつつ八の字に巡ります。ひとつに結ばれ、絶え間なく流れるリバーノットが、心をするりと通り抜け、甘露のような水で心をすっと潤します。柔らかで穏やか、外の音をそっと遠ざけて...
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